撮影する時によく利用する機能として、PLフィルターとNDフィルターがあります。
名称も似ているので、どんな違いがあるかよくわからない方もいるかもしれません。
特にカメラを覚えたてだと、さまざまな機能があり慣れるまで大変です。
こちらの記事では、撮影でよく使用するPLフィルターとNDフィルターとはどんなものか、その違いについて解説していきます。
PLフィルターはどんなもの？
PLフィルターは、水面を撮影する時などに反射する偏光をカットできます。
素敵な景色だと思って撮影しても、目で見ているように撮れず反射する偏光がそのまま写し出されてしまうケースがあります。
どうしても何も設定しないと、カメラで撮影した時に偏光をカットできずに終わってしまうかもしれません。
思ったような撮影ができず悔しい思いをしてしまうでしょう。
PLフィルターを利用できれば、水面のテカリなども抑えることが可能です。
すると本来の撮影したい景色がハッキリと写り、より理想的なものに仕上がります。
ショップのガラスも、反射したままだと中に何があるのかよくわかりません。
しかし、PLフィルターを使えば、ガラスの中に展示されているものがハッキリと見えます。
空を写した時にも、日光などの光で乱反射し白っぽくなるのを防げます。
雲や青空もハッキリと写り、最高の写真になるでしょう。
偏光膜を利用していて、2枚のガラスの間に挟んだ状態になっているのが特徴です。
偏光膜も、向きを回転させられる構造になっています。
NDフィルターとはどんなもの？
NDフィルターは、レンズに入ってくる光の量を少なくするためのフィルターです。
光が眩しく車の運転がしにくい時、サングラスをする方もいるのではないでしょうか。
NDフィルターは同じようなもので、発色に与えることなく光の量を減らせます。
光を減らす場合も、どの程度減らしたいのかで選べます。
たとえば、ND4と書かれたNDフィルターの場合、通常よりも光の量を1/4に減らせるという意味です。
ほかにも、1絞り分減光と表示されているケースもありますが、この場合は光の量が半分の50％になります。
もし2絞り分減光の場合は、もう半分の25％の量にすることを表しています。
シャッターの速度を遅くしたい時に、NDフィルターは使いやすいです。
被写体を幻想的にぶらすことも可能ですし、背景をぼかしつつ撮影したいものをハッキリ写すこともできます。
PLフィルターとNDフィルターの違いとは？
どちらも光に関係するフィルターで、そもそも同じようなものではないかと感じる方も多いかもしれません。
しかし、利用する際の用途が異なります。
PLフィルターの場合は主にレンズに入ってくる反射光を減らして、写したいものをしっかりと撮影します。
それに対してNDフィルターは、光そのものの絶対量を減らし撮影させるものです。
決して反射光だけでなく、光全てを選ぶ量によって好みの絶対量に調節できます。
PLフィルターを使用したい時は、水面に映る素敵な景色を撮影したい時やガラスの中をしっかりと撮りたい時に、反射する白飛びの写り込みを防ぐために使用します。
NDフィルターを使用したい時には、目で見たままではなくもっと芸術的にボケを発生させたい時に使用すると良いでしょう。
ボケを上手に入れ込むことで、写真全体が目で見ているもの以上に素敵なものとなります。
まとめ
撮影をする際によく聞くPLフィルターとNDフィルターは、似ているようでまったくの別ものです。
確かに、光を調節するフィルターという意味では一緒ですが、PLフィルターは反射光を減らしNDフィルターはレンズに入る光の絶対量を減らします。
そのため、どんな写真を撮影したいかで使い分けをしなければなりません。
反射光をなくしたいのか、幻想的にぼかしたいのかで使い分けをしましょう。
以上、PLフィルターとNDフィルターの違いについてでした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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