シネマティックってどういう意味?

映像を鑑賞した時に「シネマティックだね。」と評価されることがあることや映像制作にあたって「シネマティックに仕上げてね。」と言われることがあります。

そもそも、シネマティックとはどんな意味なのでしょうか。

なんとなく使っている人も多い、シネマティックの意味を紐解いていきましょう。

シネマティックは造語で、シネマ+ティックで構成されています。
シネマは「映画」の意味があり、ティックには「~のような、~風」といった意味合いがあります。

つまり、シネマティックは「映画のような」を意味する言葉です。

映画といっても、さまざまなテイストの映画があります。

美しい恋愛ストーリーもあれば、血なまぐさくハードなバトル映画もありますし、恐怖に慄くホラー映画もあります。

どんな映画が好きか、思い浮かべる映画でシネマティックが持つイメージも変わってきそうです。

もっとも、一般的には、シネマティックといえば映画のように美しい、映画のようなストーリー性があるといった意味合いで使われています。

映画は大きなスクリーンで映し出され、画面や映像の迫力もあります。

細かいところまで見えるので、細かいところまでこだわりながら高画質で仕上げるのが基本です。

ドラマなどに比べて、莫大な費用が投下されることもあり、きめ細やかで高品質で、壮大な映像ができあがります。

シネマティックという場合、こうした映画の世界を彷彿させるような仕上がりになっているということです。

シネマティックに動画を仕上げるために、莫大な予算を費やして、多くの技術者や出演者を集め、大規模ロケを繰り広げられるかといえば、それは無理です。

撮影の仕方や編集などのテクニックでシネマティックに仕上げることができます。

カメラの動きや構図は重要な要素です。

どう動くのかだけでなく、止めるのか、揺らすのかなどの構成を考え、どのようなカットにするか、視聴者に与える心理的な効果に配慮しながら、カットごとに最適な機材で撮影するのがポイントです。

シネマティックに仕上げるには、シャッタースピードはフレームレートの2倍をおすすめします。

また、望遠レンズを使った背景の圧縮などもよく使われる方法です。

スローモーションの技法も、映画の世界でよく用いられる技法です。

視聴者を映像やストーリーの世界に惹きつける効果が期待できます。

ライティングも、シネマティックに仕上げるためのコツの一つです。

映像が見えやすい明るさにこだわるだけでなく、視聴者の意識をコントロールするようなライティングが行われるのが映画の世界の技術です。

明るさに加えて、色の雰囲気にも気を配りましょう。

色の雰囲気で世界観を表現するカラーグレーディングには、視聴者の感情をコントロールする働きが期待できます。

シネマティックに仕上げるには、アスペクト比はシネスコープを意識するといいかもしれません。

シネスコープとは、映画製作で用いられてきたワイドスクリーン技術のことで、2.35:1の横長に設定すると、映画のように見えやすいです。

ぼかしの技術も、映画の世界ではよく用いられる手法です。

被写界深度とも呼ばれますが、被写体と背景をきれいに分離したショットを採り入れるとシネマティックに見えてきます。

映像だけでなく、音楽や音声も重要なポイントです。

ストーリーに合わせたサウンドトラックの準備をはじめ、音声を別録りにすると映画さながらの高品質な音質に仕上がります。

シネマティックとは映画のようなという意味です。

映画のように高品質でストーリーがあり、美しく壮大な映像に仕上げるために、カメラワークやライティング、カラーグレーディングをはじめ、音楽や音声にもこだわってみましょう。

以上、 シネマティックってどういう意味?についてでした。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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