モノクロと言われて、どのような色やテイストを思い浮かべますか。
多くの方は白と黒で表現される世界と思われることでしょう。
では、白と黒だけでどのように表現されるのでしょうか。
この記事では、モノクロとはどんな状態か、モノクロ写真を撮影する際の注意点やポイントなどをご紹介します。
モノクロとは
モノクロとは、白と黒で表現される世界です。
とはいっても、真っ白と真っ黒だけではありません。
白と黒の濃淡で表現されるので、白に近いグレーや黒に近いグレーなどの濃淡が生じます。
では、白と黒の濃淡はどのようにつくのでしょうか。
たとえば、目の前にあるものをモノクロ写真で撮影するとしましょう。
目の前にあるものは白と黒の世界ではありません。
さまざまな色が付いているはずです。
もし、目の前に赤いリンゴと黄色いレモン、緑色のキウイフルーツがあった場合、どのような色に写ると思いますか。
白なのか、黒なのか、それぞれの色の違いはわかるのでしょうか。
光の加減や並べ方などにもよりますが、ほぼ同じような色になります。
白っぽいグレーか黒っぽいグレーで、リンゴやレモン、キウイフルーツの形が識別できなければ、みんな同じような色の果物にしか見えません。
つまり、モノクロとはこうした色のない世界です。
白と黒、その濃淡しかなく、鮮やかなカラーは存在しない世界になります。
想像しながら撮影する
モノクロ写真を撮る場合、被写体がどんな色で表現されるのか考えてみましょう。
白、黒、その濃淡のレベルで表されます。
そのため、先ほどの果物のように、モノクロ写真にするより、カラー写真できれいに写したほうが望ましい場合も少なくありません。
最近、レトロブームやシネマティックがトレンドになり、モノクロ写真を撮りたがる人やモノクロがかっこいいと感じる方も増えてきました。
ですが、なんでもかんでもモノクロにすればかっこよくなるわけではありません。
カラーにはカラーの良さがあるので、モノクロ写真を撮影する際には、どんな被写体がモノクロ写真で美しく表現できるのか、検討することも大切です。
モノクロ写真の撮影のポイント
モノクロ写真は、本来の色が付かず白と黒の濃淡でしか表現できません。
濃淡と被写体がもともと有している質感で美しさが決まります。
この点、モノクロ写真では、コントラストが大きいほど、被写体の質感が際立つのが特徴です。
特にガラスや金属など、光を反射しやすいものは、コントラストが大きくなるので、モノクロ写真にした時に映えやすいです。
一方、コントラストが引きと、濃淡が柔らかく表現され、しっとりとした質感のモノクロ写真に仕上がります。
これはこれで味わいがあります。
屋外で撮影する場合は、太陽が真上に来ない時間帯の撮影がおすすめです。
太陽が上に上がっていないと、影が長く出るので、被写体が立体的に浮き上がって見え、奥行きのある写真に仕上がるためです。
モノクロ写真が白と黒の世界なので、被写体の形により注目が集まります。
そのため、下から見上げる、上から俯瞰する、アイレベルで撮影するなど、被写体が際立って見える構図で撮影するのもおすすめです。
まとめ
モノクロとは白と黒、その濃淡で表現されます。
モノクロ写真では、本来の色は付かないので、被写体がどんなテイストに写し出されるのか想像しながら、被写体や構図などを考えましょう。
色が付いていれば美しく見えるものが、モノクロの場合、どれも同じに見えてしまうことも少なくありません。
モノクロ写真を撮影するポイントは、被写体のコントラストや質感を意識することが、影を利用すること、被写体に注目が集まる構図を考えることです。
以上、モノクロ写真の特徴と注意点についてでした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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