モーショングラフィックスを作成する際は絵コンテが土台になる

モーショングラフィックスはイラストや写真、文字などに動きを与え、音なども加えた演出で、企業のホームページやブランディング動画、イベントのオープニング映像やデジタルサイネージなどで活用されています。

この記事では、モーショングラフィックスの役割や作り方の工程の基本についてご紹介します。

モーショングラフィックスとは

モーショングラフィックスとは、グラフィックスをモーションさせることです。

グラフィックスとは文字やイラスト、写真や図形、ロゴマーク、記号など、本来動かない静止画像のことを言います。

それをモーションさせる、つまり動かすことをモーショングラフィックスと呼んでいます。

動かすためにはアニメーションに関する技術が必要で、誰でも簡単にできるわけではありません。

モーショングラフィックスの役割

イラストや文字を動かすなら、動画を作成すればいいのではと思われるかもしれません。

ですが、全体を動画にすると撮影する手間や時間、コストもかかります。

モーショングラフィックスで始まりの場面だけ少し動きを加えることで、制作時間やコストを抑え、かつよりインパクトを与えることが可能です。

たとえば、結婚披露宴の演出で、新郎新婦の子どもの頃の写真が紹介されることがあります。

内容は、写真が順に流れるだけで、静止画の集まりだとしても、最初に美しい花がいくつもあふれ出るような動画が入ると、「これから何が始まるのだろう。」とゲストの期待も高まり、続きを観たいと思わせることができます。

最初と最後に動きをつけるだけでも、ゴージャス感を与えることや全体を美しく見せてくれるのがメリットです。

モーショングラフィックスのベース

モーショングラフィックスを作成するには、まずは企画を練らなくてはなりません。

紹介する内容のどこにどう入れるのか、何を動かすのか、装飾的なものなのか、メッセージ性を持った内容にするかなどを目的などに合わせて検討します。

企画をもとに、文字ベースで構成を考えていきます。

これをスクリプトの作成とも呼びますが、音や音声を入れる場合には入れる音楽やナレーションのセリフや文字数なども検討することが必要です。

次にスタイルフレームと絵コンテを作ります。

スタイルフレームは、最終的なデザインの見本に該当します。

シーンや展開に応じて数カットに分け、デザインに起こしていく作業です。

キャラクターの形や表情、全体の色合いなどを、細かく検討してデザインを描いたら、クライアントに確認を取り、ダメ出しが出た場合や要望があれば修正を加えていきます。

これを何度か繰り返して、クライアントのGOサインを得ることが重要です。

なぜなら、アニメーションにした後に変更を加えるのは大変な作業になるため、最初の段階で固めておきたいからです。

絵コンテは、スクリプトを元にカット割りしながらラフ画を描きます。

ネットやデータ全盛期にアナログと思われるかもしれませんが、鉛筆画でも問題ありません。

とはいえ、絵コンテのイメージがそのままアニメーション制作へつながっていくので、わかりやすく作っておくことが必要です。

クライアントとしても、絵コンテはできあがりのイメージがしやすいツールです。

絵コンテをわかりやすく作って見せることで、後から「イメージが違う。」と言われるのを防ぐことができます。

また、モーショングラフィックスをチームで連携しながら制作する場合、イメージを共有するのにも役立ちます。

まとめ

モーショングラフィックスは、本来は動かない文字やイラスト、写真や記号、図形などのグラフィックスをアニメーション動画として動かすことです。

動きを加えることでインパクトが加わり、その後の説明内容にも注目してもらえます。

モーショングラフィックスの制作を行うために、完成イメージが描きやすい絵コンテを描くことが必要です。

以上、モーショングラフィックスを作成する際の絵コンテについてでした。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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